東北の民俗芸能復興を応援する活動のリンク

2011年02月24日

海を守る人達

今日は熊野のことではないのですが、最近気になる話題を。
Twitterやインターネットを中心に高い関心が持たれている、山口県の上関という地域に原発建設計画の話があるのをご存知ですか。
毎日新聞の記事
Twitterの上関タグへのリンク
瀬戸内海にあるその建設予定地から4kmしか離れていないところには祝島(いわいしま)という島があります。スナメリや国際的な危急種であるカンムリウミスズメの生息も確認されている自然豊かな場所で、WWFの支援する祝島自然エネルギープロジェクトが立ち上がりました。

海と暮らしを守るために祝島の方々は約30年も原発建設に反対し続けてきたのに、数日前から突然工事が強行されはじめました。
なぜかテレビで報道されず、電力会社がスポンサーになっているわけでもないNHKですら報道をしないのが不思議なので、もっと報道の人達は関心を持ってほしいものです。

祝島のことは昨年本宮でも上映会があった「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画にとりあげられていたことで知りました。

不思議に思うのは現代人は毎日電気を使っているのに、その電力供給源として日本に沢山ある原子力発電所について発言することが何か特殊な組織や思想にくみしていないといけないような感覚がある人が多いのではないでしょうか。私はそういった事と別に、居住地が都会であるとか田舎であるとかも関係なく、賛成・反対に関わらず(この映画は原発反対側の視点です)、一生活者としての思いをそれぞれが述べていいのだと映画を観て思いました。

祝島は漁業や農業が中心の島で、千年の歴史を持つ「神舞(かんまい)」という県指定無形民俗文化財の神事もあります。
http://www.iwaishima.jp/home/kanmai/kanmai.htm

日々民間の方々がインターネットで上関原発建設予定地から中継なさっているので見ています。工事予定地がどういう状況なのか、中継をご覧になってみてはいかがでしょうか。
今日(2/24)は議員さんたちが視察に来るから昨日までとはうってかわって「強行」はないかもしれませんが・・・どうなるかわかりません。対立でなく島の方々の暮らし・漁業が守られる方向での対話が進んでほしいです。

中継URL
http://ustre.am/uiOX
タグ:祝島
posted by そま@み熊野ねっと at 15:10 | 日記

2011年02月13日

第五回和歌山県民俗芸能祭

和歌山県民俗芸能祭を鑑賞しに、久々に和歌山市へ出かけました。この芸能祭は平成19年からはじまって、今年で第5回目です。

今年の出演団体は有田川町から「二川歌舞伎芝居・寿式三番叟」(二川歌舞伎芝居保存会)、海南市から「つつてん踊り」(つつてん踊り保存会)、新宮市から「三輪崎の鯨踊」(三輪崎郷土芸能保存会)、田辺市から「田辺祭」(田辺祭保存会・江川組)、紀美野町から「真国春鍬規式」(りら創造芸術高等専修学校・真国御田の舞保存会)、由良町から「横浜の獅子舞」(横浜の獅子舞保存会)の6団体でした。
どの団体の公演もそれぞれ特色と熱意が伝わる舞台でした。自分の住む南紀熊野からは「三輪崎の鯨踊」と「田辺祭」の江川組が出演。

「三輪崎の鯨踊」は「殿中踊」「綾踊」の2曲から成り、歌も踊りも勇壮で力強く、男の踊り!ってかんじでかっこいいです。綾踊の時に手に持つ「綾棒」、中には浜の小石が入っているらしく「じゃっじゃっ」という音がして、海の波の音を連想させます。踊り手の方達も若い人が多く熱気が感じられました。

田辺祭は神歌とお囃子を中心に、祭の解説を入れながらの上演。お囃子は掛け声と打ち物と、笛の静かなロングトーンの繰り返しが美しく、祭のお囃子なので同じフレーズを繰り返す部分も多く時間もかかるわけですが、前列の方でずっと姿勢を崩さずに笛を吹いていたひとがいて、凛としてかっこいい…って思いました。田辺祭りのお囃子は笠鉾巡行の光景とセットになった美しさもあると思うので、背景に笠鉾の映像があったらさらに良かったのではないでしょうか。

wakayama-geino5.jpg

会場でひとつ気になったのは和楽器のゆったりしたリズムを聴きなれていないおばさま方が客席でうるさかった事。教育のせいかもしれませんが、どんな芸能でも、鑑賞する側の器の問題ってあると思います。最近は学校教育に和楽器を取り入れる傾向があるようですから、これからは元々の日本のリズムを聴ける子たちが育ってほしいものですね。

全体的には子供から年輩の方まで幅広い年齢層が1つの舞台に凝縮されている団体も多く、地域全体で取り組む構造があって、その中で郷土の芸能を大切に「育てている」のが伝わってくるのは理想的だと思いました。色々な分野の伝統芸能に興味を持ってから民俗芸能祭を鑑賞したので、舞台の中に芸能の歴史の流れが見えるように感じる時もありました。
郷土の芸能は新しいか古いかが問題なんじゃなくて「育てる」の過程がどれだけ持てるかが大事だと思います。使い捨てのイベントや外注に依存する企画ばかりになっては勿体ないことですよね。
和歌山県には80件近くの無形民俗文化財があるので、今後の公演でも県下の様々な民俗芸能が拝見できるのを楽しみにしています。
タグ:民俗芸能
posted by そま@み熊野ねっと at 23:46 | 伝統芸能
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